受診を迷ったりしていませんか？

さっそくですが手のひらを上に向け肩の高さまで水平に挙げてみて下さい。目を閉じて10秒後、手のひらが内側を向いて下がっていたりしませんか？もしかしたら手に力が入りにくくなっているのかもしれません。

救急外来では「数日前から手足が動かしにくくなった・動かなくなった」と来られる患者さんが多くいらっしゃいます。脳卒中の治療は発症から治療を受けるまでの時間がとても重要なのですが、時には「症状が出てすぐに来院していれば違う治療の選択肢があったかもしれないのに」と、もどかしい気持ちになることがあります。

脳卒中の疑いがある症状をまとめた「FAST」という合言葉をご存じでしょうか。脳卒中には手足の動き以外にもいろいろな症状があります。「FAST」はそれらの初期症状を自分で簡単に確認するために、Face（顔のゆがみ）、Arm（手の麻痺）、Speech（言語障害）、Time（発症時間）の4つの頭文字で構成されています。当院でもこの合言葉を周知するため待合室などにポスターを掲示しています。

ご自身またはご家族が「普段と少し様子が違うかも？」と感じており、受診を迷っているのであれば一度当院へお問い合わせください。脳卒中は早期発見、早期治療が大切です。