寒暖差は血管の収縮や血圧の変動に影響を与え、脳卒中リスクを高めることが知られています。本稿では、気温の変動がどのように脳卒中に関連しているか、またその予防策について解説します。
寒暖差が大きい日や特に寒冷な環境にさらされると、血管は収縮し血圧が上昇する傾向にあります。寒さによる血管収縮は、心臓からの血流を維持するために血圧を上げ、脳卒中リスクを増加させる要因となります。
特に冬季は気温が低くなるため、脳卒中の発生率が他の季節に比べて高いことが統計的にも確認されています。
急激な温度変化は血管に負担をかけ、血圧の急上昇や不整脈などを引き起こすことがあります。これは脳内の血管が破れる「脳出血」や、血管が詰まる「脳梗塞」を誘発する原因となります。
また、寒暖差は体内の交感神経系に強い刺激を与え、ストレスホルモンの分泌を促し、血圧をさらに上昇させます。季節の変わり目や朝晩の気温差が激しい時期は、日中は暖かく朝晩が冷えることで身体が対応しにくくなり、血圧が不安定になりがちです。
寒冷な環境下では以下の対策を取ることで脳卒中のリスクを低減することができます。
高齢者は一般的に血管が硬くなりやすく、血圧の調整機能が低下しているため寒暖差による血圧の変動や脳卒中リスクが高まります。季節の変わり目や寒波が来る時期は特に注意が必要です。周囲の家族や介護者は、日常的に高齢者の体調管理に気を配り、室内の温度が適切に保たれているか確認することが大切です。