1970年代、わが国の死因第1位は「脳卒中」でした。しかし、医学の発展により現在は第4位となっています。その反面、救命率は高くなったものの後遺障害を残す方が年々増えているとも考えられ、退院されてからの自宅生活でも運動機能を維持・向上していく取り組みは非常に重要なものです。
筋力を維持、改善させるためには運動が必要です。ここでは歩行をする上で重要な役割を果たす足の筋をターゲットにした筋力強化の自主運動を取り上げます。
手軽に行える運動として挙げられるのは「スクワット」です。両手を胸の前に突き出し、膝を屈伸することで、自己の体重が負荷となり適刺激になります。スクワットで筋力強化する部位は「ハムストリングス」といい、太ももの後ろ側にある大きな筋肉で、股関節を後ろに伸ばし膝を曲げる働きがあります。歩行にはこの股関節を伸ばす作用が重要で、お尻が後ろに崩れることなく重心を前に運ぶために機能します。
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図1.2のように、膝を曲げた際にはつま先よりも膝が前に出ないようにして屈伸運動を行う必要があります。膝がつま先よりも前に出てしまうと、ハムストリングスへ負荷がかかりにくくなり太ももの前面の筋にばかり負荷がかかります。この状態で反復して運動すると、膝関節への負担が大きくなるため痛みが生じることがあります。また、図2のように膝を深く曲げると筋にかかる負荷が強くなるため、曲げる角度を浅くすることで負荷量を軽くすることができます。
運動をしたらいいのはわかるけれども「何をしたらいいのかわからない」、「自分に合った運動方法が知りたい」など運動の面での疑問・ご質問等がございましたら、お気軽にリハビリテーション科へご相談ください。