大西脳神経外科病院

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明石駅前クリニック
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脳血管内治療科

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脳血管内治療科 < 切らずに治す脳神経外科手術 >

 

 救急24時間365日、

 脳血管内治療専門医

 による対応が可能です。

 

血管内治療とは

 脳血管内治療は、カテーテルや塞栓物質などの治療器具の開発・進歩、手技の向上に伴いその安全性・有効性が高まり、従来の開頭手術では治療が困難であった様々な疾患が、この方法によって治療可能となってきました。さらに開頭手術とは違って、頭や首を切開することがありませんので、患者さんにとってとても侵襲が少ない治療です。
当院では、脳血管撮影装置を手術室に導入したHybrid roomを新設し、最先端の脳血管内治療を提供しております。また2016年4月より脳血管内治療チームを設立し(脳血管内治療指導医 1名、脳血管内治療専門医4名、専属看護師、放射線技師)、固定のメンバーで治療を担当することで、安全性の確保、後進の育成を行っております。

 

主任部長ご紹介

 

大西 宏之

脳血管内治療科主任部長

 
日本脳神経血管内治療専門医・指導医
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本脳卒中学会専門医

 

「いいお医者さんネット」の大西宏之先生
ウェブページがご覧いただけます。

はじめに

 脳卒中は、がん、心臓病、肺炎と並んで日本人の死亡原因の第4位を占め、後遺症に苦しむ患者さんが依然として多くいます。脳卒中には、くも膜下出血や脳内出血のように、頭の中の血管が破裂して出血する病気もあれば、脳梗塞のように、脳内の血管が詰まる病気もあります。脳卒中の治療は、それらが発生してからでは手遅れになることが多々あり、高血圧や糖尿病、高脂血症を薬物治療や生活指導でコントロールしたり、脳梗塞を予防するために抗血小板薬といって血液の中で血栓ができにくくする薬を内服したりすることである程度その進行、発生を予防することができます。しかし内科的治療だけではコントロールが難しい場合や、くも膜下出血を起こしたり、脳梗塞になってしまったリした時には、外科的に脳血管そのものの再建が必要になる場合もあります。以前は実際に頭の骨を開けて、血管を直接手術して治療する「開頭手術」しかありませんでした。しかし、最近では血管を通じてカテーテルという細いチューブを入れ、頸部や頭蓋内の細くなってしまった血管を広げたり、脳動脈にできた“こぶ”である脳動脈瘤を中から詰めものをするといった、「頭を切らずに行える治療」(脳血管内治療、つまり脳血管のカテーテル治療)が行われるようになっています。

 

脳血管内治療の実際

 一般的には、足の付け根の動脈(大腿動脈)から、直径2mmほどのカテーテルを挿入しますが、実際には血管の中に造影剤という薬剤を流してX線(レントゲン)を見ながら目的の部位まで誘導していきます。病巣には直径0.5mmほどの「マイクロカテーテル」と呼ばれる非常に細い管を到達させ、これを操作して治療します。
脳血管内治療は、直達手術とは違って、頭や首を切開したり、骨を外したりすることなく行えますから、患者さんにとっては肉体的な負担の少ない治療です。
治療翌日から食事や歩行が可能で、治療3日後には退院も可能です(ただし緊急手術を除く)。

 

脳動脈瘤に対するコイル塞栓術

 マイクロカテーテルを動脈瘤の中に誘導し、プラチナ製の細い金属(プラチナ コイル)を動脈瘤の中に挿入します。すると動脈瘤内部が血栓化し、破裂を予防することができます。

 

 動脈瘤のくびれ(ネック)が広い動脈瘤はコイル塞栓術が不向きとされていましたが、近年ステントを併用することで治療が可能となっています。

 さらに将来的にはフローダイバーターステントの登場により、正常血管を温存したままかつコイルを全く入れることなく動脈瘤を閉塞させてしまう画期的な方法が可能となりました。

 

頸動脈狭窄に対するステント留置術

 高血圧、糖尿病、高脂血症などの生活習慣病や喫煙は、全身の血管に動脈硬化を引き起こし、やがて動脈が細くなってきます。頸部内頸動脈はこの動脈硬化や狭窄が起こりやすく、狭窄が進むとそこにできた血栓や厚くなった血管壁(プラーク)が剥がれたり、また脳への血流が障害されることで脳梗塞を引き起こします。頸動脈狭窄に対する治療はまずは薬物治療(抗血小板薬やスタチン)ですが、狭窄度が進行すると脳梗塞を予防するために外科的治療が必要となります。

 頸動脈ステント留置術は、バルーンカテーテルで細くなった部分を拡張し、さらにプラークが飛散しないようにステントを留置する治療です。

 局所麻酔で行い、治療時間は1〜2時間程度です。通常、手術翌日から食事や歩行が可能です。



 

急性動脈閉塞に対する再開通療法

 心房細動に伴う心原性脳塞栓症が主に対象となりますが、動脈硬化性病変と違い重篤な症状で発症します。突然詰まった血管の再開通が得られなければ、重篤な後遺症(手足の麻痺や言語の障害など)が残ってしまうため、一刻も早く再開通させなければなりません。

 発症から4.5時間以内であれば、血栓溶解薬(t-PA)の静脈投与が優先されますが、発症から4.5時間以上経過した場合や、血栓溶解薬で再開通が得られなかった場合にはカテーテルを使った再開通療法が必要です。

 現在、4種類の器具で血栓を取り除く治療を行っています(Merciリトリーバルシステム、Penumbraシステム、Trevo & Solitaire システム)。

 

 血管内治療専門医が24時間対応していますので、これらの治療がいつでも可能です。さらに当院では再開通までの時間を短縮する様々な試み(救急隊との連携、院内連携の強化)を行い、かなり早い時間での再開通が得られるようになってきております。 



 

Hybrid Operation room (Hybrid OR)

当院のハイブリッド手術室

 

専属の脳血管内治療チーム(医師、看護師、放射線技師)治療を担当しています。

 

 

 

当院の脳血管内治療実績(件数)

 

 当院ではHybrid roomや新体制の設立により安全性の確保、治療成績の向上が得られておりますが、新たな器具の開発・導入、技術の進歩によって今後も更に脳血管内治療が普及することが予想されます。

 24時間、365日 脳血管内治療専門医による対応が可能ですので何卒よろしくお願い致します。

 

当院の脳神経血管内治療専門医

 

理事長・院長

 

大西 宏之おおにし ひろゆき

 

脳神経血管内治療専門医・指導医


 

脳腫瘍・頭蓋底外科センター長

 

髙橋 賢吉たかはし けんきち

 

脳神経血管内治療専門医


 

脳神経外科部長

 

河田 幸波かわだ さなみ

 

脳神経血管内治療専門医


 

脳神経外科部長

 

茶谷 めぐみちゃたに めぐみ

 

脳神経血管内治療専門医


 

脳神経外科医長

 

砂田 拡すなだ ひろむ

 

脳神経血管内治療専門医


 

副院長

 

山本 慎司やまもと しんじ

 

脳神経血管内治療専門医