X線を360度方向から人体に照射し、透過してきたデータをコンピューターで解析し、人体の横断像を撮影する検査です。当院にはGE社製64列の最新鋭CT装置2台が装備され、従来のCT検査に比べ、検査時間の短縮や被曝線量の低減が可能となり、患者様への負担がかなり少ない検査となっています。
撮影時間は、単純CT検査で入室後約5~10分、造影CT検査で約15~30分程度で撮影が行え、また、体内に造影剤を投与して検査を行うことにより、腫瘍の鑑別や、動脈瘤の診断など血管の情報を非侵襲的に比較的簡易に行うことができます。
当院でのCTの主な役割
CT検査には造影剤を用いない単純CT検査と造影剤を用いた造影CT検査があります。
単純CT
脳の出血や脳梗塞、脳腫瘍の診断を行います。
頭部外傷等による骨折の診断を行います。
さらに、撮影した画像データーをさらに細かく再構成し立体的な3次元画像(3D)の作成を行います。
撮影時間は約10~20秒程度で、入室してから約3分程度で検査は終了します。
造影CT (腕の静脈から造影剤という薬を注射しながら撮影をおこないます)
脳腫瘍など、より詳細な検査が可能となります。
血管の走行を立体的に撮影ができ、動脈瘤や狭窄、動静脈奇形などの血管病変の診断が可能となります。
さらに、撮影した画像データーをさらに細かく再構成し立体的な3次元画像(3D)の作成を行います。(CTA)
造影剤が頭部を灌流する様子を撮影し解析することで、頭部の血流分布の様子を評価します。(CT-Perfusion)
検査時間は、入室してから約15~20分程度で終了します。