大西脳外科クリニック

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脳腫瘍について

脳腫瘍は頭蓋内(大脳、小脳、脳幹、脳を保護する硬膜やくも膜、脳に酸素や栄養を供給する血管、ホルモンの産生・分泌をする下垂体、左右12対ある脳神経など)にできた『腫瘍・・・できもの』をいいます。
脳腫瘍は、基本的に脳の組織から発生する原発性脳腫瘍(8割)と、他の臓器の腫瘍が脳に転移した転移性脳腫瘍(2割)に分けられます。

発生した場所や性質により異なる
脳腫瘍の症状...

一般的に脳腫瘍が大きくなると、頭蓋骨に閉じられている脳が徐々に圧迫され、脳圧亢進症状を呈します。代表的な症状は 頭痛 ・ 嘔吐 ・ うっ血乳頭 であり、特に朝方に発生する頭痛が日増しに増強したり、嘔吐するとしばらくは楽になる症状がある場合は、早めの受診をお勧めします。
他にも臨床症状は多彩であり、てんかん発作、言語障害、運動麻痺、感覚障害、聴力障害、視覚障害、めまい、記憶力や判断力の低下、人格・性格の変化などが初期症状の場合もあります。また、ホルモンバランスに影響する脳腫瘍では、不妊症、女性化乳房、無月経、インポテンツなどの全身に変化が現れることで発見につながる事もあります。

脳腫瘍の種類は多彩
良性と悪性、グレード分類

脳腫瘍を細かく分類(WHO:世界保険機構)すると、150種類程あり、原発性脳腫瘍はさらに良性の脳腫瘍と悪性の脳腫瘍に分けられます。

脳腫瘍には他のがんのようなTMN分類やステージ分類は一般的に使用されず、悪性度(グレード)に応じてⅠ〜Ⅳまでに分類されます。

グレードⅠは良性腫瘍であり、外科的手術にて全摘出することができれば治癒が可能です。しかし、脳神経や血管を巻き込んでいる場合は機能を損なうことなく全摘出することは困難で再発を繰り返すことがあります。
グレードⅢ、Ⅳの腫瘍が悪性脳腫瘍であり、外科的手術に加えて、化学療法や放射線治療の対象となります。

代表的な原発性脳腫瘍を示します。

種々の検査にて情報を得る
術前までの画像検査

MRI検査 CT検査 血管造影

感度が高く、病変の検出に最も有効である。

( ※造影T!強調画像 )

石灰化や腫瘍内出血の検出に有用。

 

血管増生の評価や術前に血管の走行を確認するために用いる。

脳機能の温存と摘出率の両立
手術と手術支援技術

脳機能を温存しつつ腫瘍をできるだけ摘出するために、以下のような機器・手術法が用いられている。

術中MRI検査

術中

ナビゲーション

システム

術前融合画像

手術の最中に患部が切除できているか確認できます。境界不明瞭な悪性脳腫瘍に有用です。

術前・術中画像をもとに、モニター上で病変との位置関係を確認しながら手術を行う。

術前シミュレーションの一つとして複数モダリティ画像を融合して、画像作成を行っています。

内視鏡下手術 覚醒下手術 術中モニタリング
従来は観察が困難であった部位を直視下で確認しながら手術を行う。小開頭で行う手術に用いられることが多い。 術中に一時的に麻酔から覚ました状態で患者とコミュニケーションをとり言語機能や運動機能の温存を確認しながら手術を行う。 体性感覚誘発電位(SEP)
運動誘発電位(MEP)
視覚誘発電位(VEP)
聴性脳幹誘発電位(ABR)

神経膠腫には...
化学療法の併用

化学療法は手術や放射線療法の後に用いられることが多い。腫瘍の縮小あるいは消滅や、放射線療法との相乗効果がきたいされている。
血液脳関(BBB)を通過させるため、分子量が小さく、脂溶性の薬剤を用いることが多い。

デモゾロミド

(デモタール)

2006年に認可されたテモゾロミドは血液脳関門を通過しやすく、放射線療法を併用した場合の相乗効果が認められている。

脳腫瘍

他の症状はありません。