大西脳外科クリニック

大西脳外科クリニック

O's News 2026年8月 第259号

「めまい」に潜む危険なサイン〜重心動揺検査(STM)とMRI検査のすすめ〜

皆様いかがお過ごしでしょうか。
今回は、日常でよく遭遇する「めまい」についてのお話です。


めまいと一口に言っても、景色が回る、フワフワと浮くような感覚、目の前が暗くなるなど、症状は多彩です。
原因も耳(三半規管)や血圧の異常から、脳の病気まで様々です。


特に注意が必要なのは、椎骨動脈解離や脳幹・小脳の脳梗塞など、命に関わる病気が原因となっている場合です。最初の症状が軽いめまいだけでも、実は背後に重大な疾患が隠れていることがあります。


当院で施行可能なめまいの検査として、「重心動揺検査(STM)」と「頭部MRI検査」があります。



脳神経外科医長   
吉村 亘平

まず、重心動揺検査(STM)は、専用の台の上に立つだけで体の揺れを精密に記録する簡単な検査です。この検査により、めまい自体の性状やバランス感覚の異常を客観的に評価し、的確な診断へとつなげることができます。

さらに、脳の状態を直接確認するMRI検査も欠かせません。実は当院でも、めまいの症状で受診された方にMRI検査を行ったところ、偶然に脳梗塞や脳腫瘍、未破裂の脳動脈瘤が発見されたケースを数多く経験しています。

STMでめまいの原因や性質を分析し、MRI検査で脳内に危険な病気が潜んでいないかを徹底的に調べる。この2つの検査を組み合わせることで、重大な疾患の早期発見が可能になります。

「いつものめまいだから」と放置するのは危険です。時々めまいがする、あるいは経験したことのないめまい感がある時は、決して様子を見ずにお気軽にご相談ください。ご自身の安心と命を守るために、ぜひSTMMRI検査の受診をご検討ください。