一流の脳神経外科医を
育てます
豊富な症例を経験しながら専門技術を磨ける環境を整えています。圧倒的な手術件数に加え、確立された教育プログラムのもと、段階的にスキルを習得可能。さらに、脊椎・脊髄、脳血管内治療、腫瘍治療などのサブスペシャリティーも充実しており、一流の脳神経外科を育てる環境が整っています。
圧倒的な
手術件数
確立された
教育プログラム
サブスペシャリティーの充実
外来患者数
52,498名/年
入院患者数
50,177名/年
救急搬送件数
2,620件/年
年次 | 2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 |
---|---|---|---|---|---|
開頭手術 (脳血管障害) |
136 | 142 | 117 | 156 | 132 |
血管内治療 (脳血管障害) |
304 | 300 | 255 | 311 | 363 |
脊椎・脊髄疾患 | 165 | 167 | 149 | 162 | 157 |
脳腫瘍 | 60 | 69 | 48 | 50 | 50 |
脳機能外科 | 37 | 39 | 43 | 34 | 29 |
※単位(件)
年次 | 研修内容 | 備考 |
---|---|---|
3年次 | 神経学的診療法 神経学的検査法 神経放射線学的検査手技及び診断法 特にカテーテル脳血管撮影の手法・診断法 病棟診療・術前術後管理 緊急処置・緊急検査法の修得(気管切開、腰椎穿刺、IVHなど)、穿頭術による手術手技の修得(CSDH、VPシャントなど) |
前期研修期間に麻酔科の研修を終えてない場合は最初の3ヶ月間麻酔科に配属、麻酔専門の指導下に気管内挿菅、麻酔の基本手技を修得 |
4年次 | 生理学的検査(脳波、誘発電位、筋電図、超音波)手技、神経病理学的知識、術者として簡単な血管内手術手技、開頭術、頭部外傷手術手技、脊椎手術の基本手技の修得 | |
5〜6年次 | microneurosurgeryの基本手技、EC/IC bypass術・簡単な腫瘍摘出術や脳動脈瘤クリッピング術の基本的手技の修得。 | |
3〜6年次 | 後期研修全期間を通じて臨床的研究も行い学会発表する。科学的考察法や学術論文作成法を学び、研究成果を雑誌に投稿します。 | 6年次後半は、後期研修プログラムで修得した内容を復習し、知識と技術の両面から専門医試験に向けての準備を平行して行います。 |
救急は、土・日・祭日を問わず24時間対応です。
(1.5T MRI 3台、3T MRI 1台、CT 2台、24時間フル稼働)
当院の後期研修では、脳神経外科の専門性を高めるための充実した労働環境を整えています。複数の指導医による丁寧な指導のほか、診療支援体制や試験対策、長期休暇制度も完備。安心して学び、成長できる環境がここにあります。
専門医試験の1ヶ月前から試験対策期間として特別な勤務体制を完備!
実働量を減らし、試験対策に専念していただきます。
年に2回(夏・冬)、最大連続9日間の長期休暇を取得可能!
明石市は兵庫県の瀬戸内海に面しており、神戸市と姫路市の間に位置しています。
気候は温暖で住みやすい環境が整っており、交通の便も良いことから、観光だけでなく生活の場としても魅力的な都市です。
明石市西部の玄関口として機能する「西明石駅」には山陽新幹線とJR神戸線が停車します。
新幹線であれば新神戸駅まで最速約15分、新大阪駅まで約25分で到着可能。
当院の最寄駅であるJR神戸線「大久保駅」まで約3分の立地です。
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名誉院長
久我 純弘
脳神経外科診療の中で脳血管障害の治療は絶対に習得する必要がある分野です。外科手術手技、血管内手術手技の習得ももちろん大きな目標になると思いますが、先ずは内科的治療、リハビリテーションを含めた脳卒中診療全体を学ぶことが重要です。実際に患者さん、家族に接して救急対応から急性期の治療、そして予防のための治療、リハビリテーションへの対応まで各自が治療計画を立てることができるようにならないといけません。この中で必要に応じ、外科治療、血管内治療も選択されます。
当院には年間1,300人以上の脳血管障害の患者さんが入院されます。
2024年の手術の中で血管障害の手術は血管内手術を含めると約410件あり、全体の約半数近くを占めています。特に血管内治療が非常に発達してきましたが、まずは血管撮影の検査手技を習得する必要があります。全入院患者さんの治療方針は毎朝のカンファレンスで決定、確認されます。脊椎脊髄疾患、頭部外傷、脳腫瘍を含むたくさんの患者さんに接し、また、主治医にならない患者さんに関してもカンファレンスで画像を見、所見を聞き、治療方法を一緒に検討することで短期間に臨床に必要な知識、技術の習得を目指せます。
副院長
脊椎・脊髄センター長
山本 慎司
「脳神経外科」は脳、脊髄、抹消神経に至る全身の神経疾患の診断、治療、予防を行う基本専門科です。本院では脳血管障害、頭蓋内腫瘍、頭部外傷以外にも、非常に頻度の多い脊椎・脊髄・抹消神経疾患に対する医療も日夜行っています。頭蓋内疾患はもちろん、それ以外の全身の神経疾患に対しても指導医の元で豊富な症例をもとに、十分な知識、経験、治療技術を身に着け、「一流の脳神経外科医」へ成長していただきます。
脳腫瘍・頭蓋底外科センター長
髙橋 賢吉
当院では、年間50~70件程度の開頭腫瘍摘出術を行っています。腫瘍は、髄膜腫・転移性脳腫瘍・神経膠腫・下垂体腺腫等で、小児疾患以外の幅広い症例の治療を行い、通常のアプローチによる開頭腫瘍摘出術から頭蓋底外科技術を用いたアプローチ、また神経内視鏡手術など大半の手術をカバーしています。ハード面でも充実しており、5-ALA、ICG-videoangiography、ナビゲーションシステム、各種神経モニター(MEP/SEP/VEP/ABR/第3~12脳神経モニター/脳波)、術中MRI・エコー・DSAなどを常時使用可能な体制を整えています。また、術前IVRによる腫瘍塞栓術も積極的に行っています。
修練医の教育としては、毎朝のカンファレンスで症例の提示を行い、画像から考えられる診断と治療方針を検討し、手術が必要と判断されれば周りの重要な血管や神経との関係から最適なアプローチや開頭範囲をプレゼンテーションし、指導医とともに検討を行います。手術は、開頭血腫除去術等で基本的な開頭および顕微鏡手技を習得した後、脳腫瘍に関しては、表層の転移性脳腫瘍や円蓋部髄膜腫の術者をまず経験することになります。術後は、術中写真やCT/MRI等を検討し、アプローチや手術手技に関してのディスカッションを行います。
当院では術中迅速病理検査を行なっています。術中の腫瘍切片のHE染色だけでなく、免疫染色も可能であり、専属の病理診断医と術中に組織診断の検討を行い、術後にも画像・術中所見と病理組織診断の結果をもとに勉強することができます。
高齢化や治療の低侵襲化の流れは進み、開頭術は減少する傾向にありますが、当院では年間900件前後の豊富な手術件数と、脳神経外科全般にわたる多様な疾患領域を特徴としており、研修医が質の高い臨床経験を積み、脳神経外科医として大きく成長するための絶好の環境です。脳腫瘍の診療を通じ、基本的な治療の考え方や基本手技を身につけて、幅広い分野で活躍する脳外科医を育成できると考えています。
脳神経血管内治療科主任部長
前岡 良輔
脳血管内治療は脳血管疾患の標準的治療になり、急性期脳梗塞に対する血栓回収療法は一般の方にも周知されている治療法となりました。一般市中病院での脳神経外科医の勤務においては脳卒中診療が主な診療となります。そのため、脳神経血管内専門医資格は脳神経外科医が市中病院で勤務する際には必須の資格になりつつあります。
当院での血管内治療件数は年間250~350例程度で全国有数です。毎朝カンファレンスを行っており、緊急症例も含めて前日の血管内治療の反省や振り返りなども毎日行うことができます。加えて当院はon-offがしっかりしており、夏休み(平日5日間)・冬休み(平日3日間)は取得率100%で、当番以外の日の時間外に病院から呼び出されることもまずありません。働き方改革が求められる昨今です。当院では仕事の量も質も、そして休暇も担保できます。論文執筆も含めて、今後、皆さんが活躍できるようにサポートしたいと考えていますので、ぜひ興味がある方はご連絡をください。皆さんの「脳神経外科・血管内治療医の一歩目」を共有できればと思います。
医師
祖父江 朋弥
私は、脳外科医としての本格的なキャリアのスタートをこの病院での研修から始めました。まず研修医として感じたのは、先輩医師やスタッフとの密なコミュニケーションの重要性です。当院では常に指導医が近くにいて、半人前である私に対してきめ細かな指導をしてくれました。特に、症例の選定や治療方針を決定する際には、先輩医師と議論を重ねながら進めることができました。また、当院は脳神経外科および麻酔科のみの単科病院で、内科管理を実施する上で不安に思われることもあると思いますが、近隣の医療機関の連携も強固であり、それほどストレスなく対応することが可能です。
専攻医としての生活は時には厳しく感じることもありましたが、その分成長を実感する瞬間が多くありました。多忙な日々の中でも何気ない一言や助言が大きな励みとなり、医師としての自信をつけることができました。今振り返ると、当院での研修が私の脳外科医としての基盤を作る大きな一歩となったと感じています。
これから脳外科医を目指す皆さんにとって、当院での研修は間違いなく貴重な経験になると思います。また明石という土地に関しても、大らかで親しみやすいスタッフ、患者さんが多い印象です。最寄駅から一駅で西明石駅に到着でき、学会参加なども非常にスムーズです。落ち着いたベッドタウンという印象で、研修には良い土地柄だと思います。
医師として成長するために必要な知識と技術だけでなく、患者さんとの関わり方、人間としての成長にもつながる環境が整っています。私も今後さらに研鑽を積み、多くの患者さんに貢献できる医師を目指して頑張っていきたいと思います。
採用情報(後期研修医)