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頸椎椎間板ヘルニア

頸椎椎間板ヘルニア

 椎間板は加齢とともに変性するため、外側の硬い成分(線維輪)に亀裂が入り、内側の柔らかい成分(髄核)が飛び出すことがあり、この状態を「椎間板ヘルニア」と呼びます。頚椎での椎間板ヘルニアにより、首の後ろや肩甲骨の周辺に痛みが出現しますが、ヘルニアが脊髄や神経根を圧迫すれば、手足の運動障害や痛み、しびれが出現します。診断にはレントゲン検査だけでは不可能で、15分程度のMRI検査だけで容易に診断できます。

 飛び出した椎間板ヘルニアは時間とともに吸収され、症状が軽減することが期待できるため、治療はまず局所の安静(運動制限や頚椎カラー固定)と鎮痛剤服用やブロック治療などの薬物投与が基本であります。痛みや麻痺の症状が強い場合や安静と薬物投与などで症状が改善しない場合、時間とともに症状が悪化する場合は、それらの症状が後遺症となる危険が高いため、脊髄や神経根を圧迫しているヘルニアを手術にて取り除くことが勧められます。

 手術方法としては、全身麻酔下に皮膚のしわに沿った約3~4cmの切開で手術用顕微鏡を用いて前方より椎間板ヘルニアを取り除く方法(前方除圧固定術、経椎体ヘルニア摘出術、前方椎間孔除圧拡大術など)や、後方より約6㎝の切開で手術用顕微鏡を用いて脊柱管や椎間孔を拡大する方法(椎弓形成術、後方椎間孔除圧拡大術)などが一般的です。どの方法でも、手術の翌日より歩行や食事を開始していただけます。