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後期研修医募集

 

 

 先輩修練医たちの声

前岡 良輔(2011年卒)

 みなさんは「どんな脳外科医になりたいですか?」

 私は真っ先に、手術が上手く、緊急手術の時に麻酔科の先生方・手術部の看護師の方々が

この先生が当直、執刀でよかったと「技術的」にも「人間的」にも安心感を与えるような脳外科医になりたいと答えます。

 私は後期研修医として大西脳外科病院(以下当院)に就職(医師3年目の4月〜)し3年10ヶ月を過ごしました。当院を後期研修先に選んだ理由の一番は症例の多さでした。病院を選ぶ基準には症例数、QOL、地域など様々あると思います。事実、私も非常に迷いました。最後の決め手はある麻酔科の先生の一言でした。

 

「手術が上手くなりたかったら、やっぱり手術をいっぱいしている病院やで。」

 

 色んな科の多くの先生たちの手術を一番近くで見てきた麻酔科医の一言なので間違いないだろうと思いました。

 当院の手術件数は800件/年と関西、全国でも有数の手術数を誇り、さらにそのすべての手術について毎朝のカンファレンスで術前(緊急手術は除く)・術後の検討が行われます。手術のその8-9割は術前に決まっています。その準備、検討を行うこと、聞くことはそのすべてが自分自身の脳外科医人生の骨となり血肉になります。カンファレンスを毎日している病院はそうないと思います。手術数が多ければ当然手術を視る機会も増えて目学問もでき、さらに毎朝のカンファレンスで耳学問も出来ます。また上級医の先生方は気さくな方ばかりで様々なことを気軽に質問できる環境を作ってくださいます。最後の技術的な体学問は自分で体得してください。

 事実、当院のメインオペレーターの技術は一流で、どこの大学、どこのhigh volume centerに行ってもエースになれるような先生方ばかりでした。そんな先生方の技術を目の当たりにできたこと、研修できたことを誇りに思っていますし、その一流の技術は私自身の手術レベルの基準となっています。

 また、手術症例も開頭手術では腫瘍、血管障害などは当然ですが、脊椎・脊髄手術、血管内治療ともに100件を超える手術数であり、幅広く経験でき、専門医も取得可能な症例数も経験できます。

 ちなみに、私自身は3年10ヶ月間で手術経験は約800例(腫瘍摘出術:1例、clipping:1例、bypass:6本、CEA:1例、血管内治療:27例などの術者:約250例、および助手・見学を併せて)、受け持ち患者:約1300例、血管撮影:約500例 を経験しました。学会発表は14回(国際学会含む)、論文1本も仕上げました。  

 学術的にも機会はあります。確かに忙しかった気がしますが、若いうちしかできないと思いますし若い時にしないと一生しないと思います。

 しかし、一番気になると言っても過言ではない休日ですが、夏休み(土日合わせれば最大9日間)、冬休み(同じく5日間)もあり、平日の帰宅後、休日は当直等でなければ基本的には呼ばれること、病院から連絡があることも滅多にないです。

 さらに後期研修医プログラムでは奈良医大には属していますが、大阪医大などの関連施設にもなっており、脳神経外科専門医取得の際にも問題はありません。

こんなon-offがしっかりしていて脳外科医という仕事に没頭でき、成長できる病院はそうありません。

もう一度最初の質問をします。

「どんな脳外科医を目指しますか?」

そんな当院にまずは見学にいらしてもらえればと思います。その答えが当院で見つかればと思います。


 

 

村上 敏春(2011年卒)

 私は奈良県立医科大学の医局人事にて平成27年1月(脳外科医4年目)に着任しました。まず当院の特徴として、人口約30万人の明石市の脳外科救急の75%以上を初療対応しております。脳外科手術件数800件を超える理由としてスタッフ全員が救急医療を医療の原点として考えています。駆け出しの脳外科医として、「発症30分の右麻痺」などの、脳卒中超急性期患者の治療過程を担当することは、これから歩んでいく脳外科医人生としての分厚い背骨になると考えます。当院は大学病院さながらのセカンドオピニオンを求めて来られるほどの脳外科専門病院です。脳外科単科病院ではありますが、近隣には総合病院があり、脳疾患以外の患者対応で苦慮した際には、精神科を含め迅速に転院調整が可能です。

 日本脳神経外科専門医の取得に向けて豊富で幅広い範囲の手術症例数とそれぞれの分野で高い専門性を持った指導医のもと、十分な症例経験と質の高い研修機会を得ることが可能です。

 血管内治療については今後の低侵襲治療の代表的な部門になると考えます。血管内治療専門医は受験資格として第二助手までの血管内治療件数100例が必要ですが、当院では平成28

年度だけで200件を優に超えます。血管内治療指導医・専門医のもとで、脳梗塞の血栓回収

術、くも膜下出血のコイル塞栓術など脳卒中超急性期治療の経験を積めるのは大変貴重で

す。

 脳外科医としてチャンスを得るためには日々の精進が必要ですが、やはり血管内治療指導医・脊髄外科指導医などの手術経験が豊富な術者のもとで技を盗むのが一番大事と考えます。

 これから脳外科医を選ぶ方はQOLを1stには考えないにしても、最低限の生活?(できるだけ良い生活!!)をしたいと考えると思います。当院では毎日常勤脳外科医が当直しているため、急変時の対応など大抵の対応はしてもらえます。土日は原則当直医対応であるため、しっかり休む。その代わり、平日はしっかり働くことを目標としています。

 患者・患者家族から、救急車で運ばれたのが当院で良かったと言われることが何度もありました。これほど地域で必要とされていることを感じながら業務ができる施設は正直少ないと思います。単科病院であることは脳疾患に純粋に向き合う貴重な時間になります。ぜひ、当院で脳神経外科医としてのプライドを培ってください。


 

 

佐藤 文哉(2013年卒)

 当院の1番の特徴は、脳神経外科のみで122床と単科病院では比較的大規模な病院であることです。 また脳神経外科の専門領域に徹底された病院であり、脳神経外科研修をするに当たって素晴らしい環境にあると思います。

 当院は明石市にありますが市内はもちろんのこと、周辺地域からも幅広く患者さんが集まるため軽症から重症まで多くの症例を経験することが出来ます。非常に多忙な日々ではありますが、外来業務や病棟業務、救急対応など脳神経外科に必要な様々な知識・技術を会得することが出来る環境にあり、非常に有意義な研修生活を送ることが出来ます。また年間手術症例が809件と豊富であり手術の助手や、執刀を出来る機会も他を圧倒していると思います。

 基本的には後期研修医であっても主治医として一人で患者さんを担当しますが、わからないことがあればいつでも上級医の先生方が丁寧に指導してくれます。まずは自ら診察し、診

断・治療計画を立て、毎朝のカンファレンスで各症例を検討し上級医の先生方にアドバイスを頂いたり、そこで得た知識を書籍で勉強仕直したりと日々成長を感じることも研修をする一つの喜びです。

 当院の魅力は設備環境ばかりでなく、単科病院ならではの人々の近さにもあります。職の垣根を超えて皆が協力することでより良い医療を提供出来ていると思います。これから後期研修医として働く皆さんと共に学び、成長していけることを楽しみにしています。是非とも一度見学に来て下さい。

 

 

指導医の声

脳卒中センター(久我純弘 副院長)

 脳神経外科診療の中で脳血管障害の治療は絶対に習得する必要がある分野です。外科手術手技の習得ももちろん大きな目標になると思いますが、先ずは内科的治療、リハビリテーションを含めた脳卒中診療全体を学ぶことが重要です。実際に患者さん、家族に接して救急対応から急性期の治療、そして予防のための治療、リハビリテーションへの対応まで各自が治療計画を立てることができるようにならないといけません。この中で必要に応じ、外科治療、血管内治療も選択されます。当院には年間1,300人以上の脳血管障害の患者さんが入院されます。2016年の手術の中で血管障害の手術は血管内手術を含めると約350件あり、全体の約43%を占めています。全入院患者さんの治療方針は毎朝のカンファレンスで決定、確認されます。たくさんの患者さんに接し、また、主治医にならない患者さんに関してもカンファレンスで画像を見、所見を聞き、治療方法を一緒に検討することで短期間に非常に多くのことを学ぶことができると思います。医師として非常に重要なこの専攻医の時期を是非我々とともに学びましょう。

 

 

脳腫瘍・頭蓋底外科センター(兒玉裕司 副院長)

 当院では、年間70-80件程度の開頭腫瘍摘出術を行っています。単科病院の特徴として転移性脳腫瘍例が多くないことから、比較的種類が豊富な内訳となっています。通常のアプローチによる開頭腫瘍摘出術から頭蓋底外科技術を用いたアプローチ、また神経内視鏡手術など、集学的治療が必要な小児疾患以外の大半の分野をカバーしています。ハード面でも充実しており、5-ALA、ICG-videoangiography、ナビゲーションシステム、各種神経モニター(MEP/SEP/VEP/ABR/第3~12脳神経モニター/脳波)、術中MRI・エコー・DSAなどを常時使用可能な体制を整えています。また術前IVRによる腫瘍塞栓術も積極的に行っています。

当院における脳腫瘍関連の手術教育の方針を以下に示します。

 基本的な柱として、各段階において考え方を説明するようにしています。例えばどのような皮切を行うかについては、当然ながら皮弁の血行温存や美容的理由などを考慮する必要があります。しかしその前に、開頭範囲を決めそれに対する必要最小限の皮切とすることが前提となります。また開頭範囲を決めるには、どの部分の骨がアプローチの妨げとなるかを考えなくてはなりません。これは単純に視軸の妨げという意味だけでなく、脳のretractの妨げという意味もあります。この骨が脳の自重による移動を妨げ、retractのため脳への強い圧迫をもたらしている、などを考えるのは重要です。ほとんどの場合正解は一つではないため、身につけるのはあくまで考え方です。そうすると、burr holeの位置やそれをつなぐ骨切りの順番などについても、リスク回避の観点から理由を説明できる場合が多く出てきます。

 同じように、頭蓋底の外科技術は必須のものですがその使い方はもっと重要になります。petroclival meningiomaの摘出にtranspetrosal approachは有用ですが、元々錐体骨の角度が大きく開いている場合には通常の外側後頭下開頭でも十分な場合も多くあります。

 低侵襲化の流れはどんどん進み、開頭術はおそらくますます減少する運命にあります。当院は様々な融通のきく機動性の高い病院であり、これからを担う若い医師の方に良い学びの手段を提供できるのではないかと思います。


 

 

脊椎・脊髄センター(山本慎司 脊椎・脊髄センター長)

 「脳神経外科」は脳、脊髄、末梢神経に至る全身の神経疾患の診断、治療、予防を行う基本専門科です。

 本院では脳血管障害、頭蓋内腫瘍、頭部外傷以外にも、非常に頻度の多い脊椎・脊髄・末梢神経疾患に対する専門診療も日夜行っています。

 頭蓋内疾患はもちろん、それ以外の全身の神経疾患に対しても、指導医の元で豊富な症例をもとに十分な知識、経験、治療技術を身に着け、「一流の脳神経外科医」へ成長していただきます。


 

 

脳血管内治療科(大西宏之 脳血管内治療科主任部長)

 脳卒中診療を行うにあたり、今や脳血管内治療は必須の治療となっています。
急性期脳梗塞治療では、再開通が得られれば劇的に患者様の状態が改善しますし、くも膜下出血でも低侵襲であるため予後、治療成績が大変良くなってきています。当院では、脳血管外科手術だけでなく、脳血管内治療の知識、技術習得を若手の先生にはお薦めしています。昨年は200例を超える脳血管内治療を行いました。脳血管内治療学会認定研修施設となっていますので、是非、当院で脳血管内治療専門医の資格を取得し、多くの患者様を自らの手で救っていきましょう。

 

 

 

 



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